二の巻

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二の巻 『涙がくれた笑顔』 主演:稲荷ふみか

豊川の旧商店街で育った稲荷ふみかは、誰よりも明るく元気で無邪気な少女でした。地元の豊川稲荷の祭りが大好きで、巫女の手伝いをしながら「みんなを笑顔にすること」を目標にしていました。しかし、その笑顔の裏には幼い頃から背負ってきた悲しみがあり、幼い頃に両親を亡くしたふみかは、その寂しさを紛らわすために誰よりも明るく振る舞っていたのです。

 

高校生になってからも友人と遊び、常に明るく振る舞っていたふみかでしたが、高校1年の冬、商店街で火災が発生し、彼女の実家も焼けてしまいました。両親を失った悲しみを乗り越えた矢先の出来事で途方に暮れるふみかでしたが、そんな時、地元の仕立て屋の夫婦から「無理に笑わなくていいよ」と優しい言葉をかけられます。さらに、焼け跡から見つかった一冊の日記に「涙を流した分だけ、優しくなれる」と走り書きが残されていました――それは鏡野ミライの日記だったのです。自分の気持ちを理解してくれる誰かがいたことに気づいたふみかは、思わず涙を流しました。

 

後日、ふみかはミライと直接出会い、「今度は自分がみんなを笑顔にしたい」と仲間に加わることを決意します。持ち前の明るさと優しさで、ふみかは周囲に希望を与える存在となりました。