二の巻 「涙がくれた笑顔」 主演 :稲荷ふみか

豊川のにぎやかな商店街で育った稲荷ふみかは、誰よりも明るく、元気で無邪気な少女だった。

地元の神社「豊川稲荷」の行事が大好きで、巫女の手伝いをしながら「みんなを笑顔にすること」を目標にしていた。

 

だが、その笑顔の裏には、幼い頃から背負ってきた悲しみがあった。両親は共に商売人で、忙しさからふみかに構う時間が少なかった。

寂しさを紛らわせるため、ふみかはいつも友達と遊び、誰よりも明るく振る舞っていた。

 

そんなある日、商店街が火災に見舞われ、ふみかの実家も焼けてしまった。

両親はケガをを負い、店は再建のめどが立たなかった。

落ち込む両親を見て、「自分が笑顔でいれば、きっとみんな元気になる」と、ふみかはいつも以上に明るく振る舞った。

 

その姿が、鐵野ミライの目に留まる。

ミライはふみかの強がりを見抜き、「無理に笑わなくていい」と声をかけた。

初めて自分の気持ちを理解してくれた人の言葉に、ふみかは涙をこぼした。

それから、ふみかはミライたちと共に活動することを決意。

自らの明るさを活かし、どんな困難にも立ち向かう存在となった。

 

SCHEDULE

2025.12.06 Saturday